町唯一のガソリンスタンド 議会で反対意見も「公設民営」で営業再開へ 町民の生活か採算性か

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町で唯一のGS 議会で反対意見出るも営業再開へ

自家用車や除雪車への給油、灯油の配達などで町民の生活を支えてきた福島・三島町のガソリンスタンド。町内にはこの1カ所しかなかったが、2020年5月に営業を終了した。

冬には大雪が降る三島町。
高齢者への灯油の配達や災害時に燃料補給を行うことなどを理由に、三島町は、町がスタンドを譲り受けて民間に運営してもらう「公設民営」方式での再開を目指して準備を進めてきた。

しかし、9月の議会では議員の理解が得られず、執行部側はいったん議案を撤回。
10月29日に開かれた議会でも、採算性の低さや周辺の町との協力体制の検討が不十分といった反対意見が出された。

反対の議員:
とても採算がとれるであろうと納得できるようなものではありません。決定的に検討不足。到底、町民が理解できるような代物ではございません

2時間を超える質疑のあとに行われた採決では、起立多数で、議案77号は原案の通り可決された。

三島町は、ガソリンスタンドの運営を行う指定管理者を11月に決定し、12月1日の再オープンを目指すとしている。

三島町・矢澤源成町長:
(可決されして)ほっとしたなと感じております。(町民が)不安のないように過ごすのが、三島町という行政区域を守る1つの大きな責任かというふうに考えております

過疎化・高齢化が進む地方共通の課題に

取材をした福島テレビ 会津若松支社・日影多加志記者の報告。

このガソリンスタンドをめぐっては、存続を求めて約800人の署名が集まるなど関心が高まっていた。

隣町のガソリンスタンドまでの距離を見てみると、北の柳津町で約12km、金山町で15kmと、どちらに行っても距離がある。

三島町は過疎化・高齢化が進んでいるため、ガソリンスタンドが再開しなければ、車を運転しない高齢者などは、暖房用の灯油を手に入れにくくなる。
町民の生活を支えるためには、町が主張する通りスタンドは必要となる。

一方で、過疎化・高齢化が進んでいる現状は、反対意見が指摘した採算性の低さにもつながる。
スタンドが立地する場所は、交通量のある国道252号線沿いではなく、先が行き止まりになっている道路沿いにある。

町の人口は1,500人ほどで、利用する人が限られれば採算が取れないとの指摘もある。
住民からは、さまざまな意見が聞かれた。

町民:
やっぱり不便だよ、ものすごく。あそこだけで(ガソリン)入れたから。灯油と。なんて言ったって近くが一番

町民:
歳をとっているから、(燃料補給に)行くのもできないでしょう。大変です本当に、なかったら。いつ始めるのか、毎日のように待っています

町民:
(インフラとして必要だが)必要だとしても商売ですから、赤字であるものを同じ形でそのままやるっていうのは、もっと考える余地がある

福島県内のガソリンスタンドの数を見てみると、人口減少やエコカーの普及などが影響して、10年間で2割減少している。

ガソリンスタンドは、車社会の福島県で欠かせない存在となっている。
地域の生活を支えるスタンドをどう支えていくのかは、過疎化・高齢化が進む他の自治体にも共通する重い課題といえる。

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